クリエイト・レストランツ(3387)の株主総会 出席報告と今後の展望

クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)の株主総会が5月27日に行われましたので行ってきました。コロナ自粛などの兼ね合いで株主総会に出席できなかった方も多くいらっしゃるんじゃないかと思い、記事にしたいと思います。

議事録の部分に記載しますが、コロナ禍でダメージを受けつつも、それを乗り越えようとする会社の姿勢が見られました。

クリエイトレストランツの2020年2月(2019年度)決算のおさらい

クリエイト・レストランツ・ホールディングスの業績推移は下記のようになっています。

決算期(連結)売上収益(百万円)営業利益最終利益1株利益(円)
2019. 2119,2813,9751,3216.89(株式2分割後)
2020. 2139,3283,4831,2786.82

まず売上収益は、積極的なM&A施策によって大きく伸び、前年比116.8%の増収となりました。コロナの影響を受け始めたのは2020年2月の中旬以降とされていますが、そのまえには台風19号という悪天候もあったため、最終利益は若干の減少となっています。

M&Aの件数は6件で、以下の会社となります。

  • 木屋フーズ株式会社 (銀座木屋 等、7店舗)
  • 株式会社クリエイト・スポーツ&レジャー (ゴルフ場内やテーマパーク内レストラン、118店舗)
  • 株式会社ジョー・スマイル (前川水軍、前川珈琲店 等、20店舗)
  • 株式会社クルークダイニング (豚のさんぽ、からあげセンター等、20店舗)
  • 株式会社いっちょう (いっちょう 等、46店舗)
  • IL Fornaio (America) LLC (正統派イタリアン イルフォルナイオ、北米20店舗)

M&Aのために240~250億円ほどの支出をしていると開示情報には書かれています。

コロナ環境下において、上記の買収で母体が大きくなってしまった分、負担も大きくなって痛手だったかもしれません。2020年3月から始まる今期決算に、大きく影響を与える可能性があります。

クリレス(3387)の株主総会の主な質疑・議事録

クリレス株主総会

写った人を何人か消した、加工画像です。

会場は、品川区五反田の本社。出席人数は、100人前後くらいだったでしょうか。席配置は、ちゃんと密にならないようにしていました。

以下は、経営陣と株主との質疑応答です。(5件)

 

株主さん
株主さん1

首都圏に展開していない株式会社いっちょう(栃木や群馬)をM&Aした理由はなんですか?

経営陣
経営陣

いままでの商業施設展開と異なり、地域密着型で客層も違う。リスク分散になると考えました。

株主さん
株主さん2

withコロナ、アフターコロナの施策を教えてください。

経営陣
経営陣

以下の3つです。

① ソーシャルディスタンスをしっかり取れる店舗に変更。

② テイクアウトおよびデリバリーを強化する。

③ 地域密着型の店舗展開にリソースを割く。

特にテイクアウト比率は上がってきています。

 

株主さん
株主さん3

1.監査等委員には、現場のことが分かる人を入れたほうが良いのでは?

2.現在の監査等委員に、取締役会に出たときの印象を述べてください。

経営陣
経営陣

1.自分たちとは見解の異なる社外の人の意見を得るようにしているが、見直しも検討します。

経営陣
監査等委員

2.株主の視点で会議には出るようにしている。特にM&Aについて協議したとき、経営陣は熱心だと感じました。

 

株主さん
株主さん4

株式会社クリエイト・スポーツ&レジャーは、スポーツ施設内飲食店としては№1のシェアだと書いてあったが、どんな根拠ですか?

経営陣
経営陣

自社のゴルフ場内レストランの数と、全国に存在するゴルフ場の数(外部情報)を比較したときに、当社が一番多いのだと判断しました。

 

株主さん
株主さん5

1.配当を出さずに内部留保したが、いったいいくら留保したんですか?

2.配当を出さなかった分、今後の業績で盛り返せるんですか?

経営陣
経営陣

今回のコロナ禍を受けまして、約5億円ほど内部留保致しました。留保した資金は、今後コロナに対応した体制や店舗を構築するために使用します。その後売上の回復に注力し、かならず株主の方の期待に応えます。

 

たった5人しか質疑応答できませんでしたが、良いやり取りだったと個人的に思いました。

クリレス(3387)の今後(第1四半期やそれ以降)の業績はどうなる?

開示資料によると、3月度の既存店前年比は60.2%だったそうです。緊急事態宣言が2020年4月7日からだったことと、クリレスは首都圏に展開する店舗が多いこともあり、第1四半期の決算は今期のなかでも1番ダメージが大きいことが予想されます。店舗が休業していたわけですから、赤字になっているんじゃないでしょうか。

ただ、今回のコロナ禍(ころなか)を機に、対策をしたうえで経営に臨むとのことでしたので、今後、より強い基盤を構築して盛り返してくれるんじゃないでしょうか。

クリレス(3387)は2021年2月期の決算で配当出るの?優待は?

クリレス優待券

2020年2月期決算分の配当は、残念ながら無配になりました。2021年2月期とその中間期(8月)については未定となっています。今期配当が出るかは、いまのところ分かりません。

株主優待制度については、変更なしとのことです。加えて、2020年5月31日が有効期限となる優待券については、2020年8月31日まで有効期限が延長されました。

まとめ

  • 昨年度の売上規模は、M&Aの寄与もあって拡大
  • 3月から始まる今期の第1四半期は、コロナの影響をモロに受けたのでキツい(と思われる)
  • 配当見送りによって内部留保した資金は、今後のアフターコロナのための体制構築に使用する
  • ソーシャルディスタンスを実装した店舗や、テイクアウト・デリバリーも取り入れていく
  • コロナに対応していくため、商業施設のみならず、地域に密着した店舗にもリソースを割く

私は、非常事態宣言が発出された際、外食産業なんて無くても自宅で食べればいいんだから、必要ないんじゃないかと思ってしまいました。

しかし、外出自粛をしているうちにこの考えは変わりました。ときには外出して食事をするから、人間らしく生きられるんだ。」と。

クリエイト・レストランツをはじめ外食産業が、見事にコロナ影響を乗り切ってくれることを、切に願ってやみません。

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