すかいらーく(3197)の2020年第1Q決算からの今後の予想

ガスト5月23日店内
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すかいらーくホールディングス(3197)が5月21日付で第1四半期の業績発表しましたね。残念ながら税前利益ベースで8億12百万円の赤字でした。

ただ外食産業の雄、ファミレス最大手として大きな運営コストがかかるなか売り上げベースでは前年同期比 約92%と、この決算はコロナ環境下としては奮闘したという印象を受けます。

一方でこの決算は、2020年の1月~3月までの業績であり非常事態宣言が4月7日に発出される前の業績であるため、非常事態宣言の直撃を受ける第2四半期以降の決算動向も気になっている方は多いのではないでしょうか。

もちろん僕もすかいらーくはよく利用しますし、特にジョナサンやバーミヤンが好きですので今後が気になりました。 今日は事実を確認しながら、僕なりの予想を書いてみたいと思います。

※ 以下の記述は、多分に私見を含んでします。あくまで私見でありますので、結果に対しなんら保証するものではありませんし、異なる意見も多々あるものと想像されます。ご理解のほど、お願い致します。

すかいらーくの第1四半期 決算発表はどう読むの?

まず、発表された数値を前期と並べますと下記になります。着目点は、左側赤枠です。

すかいらーく業績

まず、冒頭で税前利益ベースで△8億12百万円(赤字)と申し上げましたが、実は最終利益は2億48百万円の黒字です。これは、法人税の戻りがあったためです。

黒字であれば法人税を納めることとなりますが、赤字もしくは他の要因で法人税が還付されることとなり、その金額と合わせるとプラス決算になるという現象が起きています。

よって、「第1四半期は大赤字だったわけではない(実は若干黒字)」という点が若干の救いと言えるかもしれません。

すかいらーくの今後(第2四半期以降)の業績はどうなるのか?

都内ガスト店内 5月23日

東京都内ガスト2020年5月23日13:30 店内

冒頭にも書きましたが、すかいらーく(3197)の第1四半期決算は1~3月の決算のものです。つまり非常事態宣言が発出されるまえの業績なので、本当に今後を見極める材料は第2四半期決算となります。

5月23日お昼に、都内のガストに行ってみました(トップ画像および上の画像)。お客さんはちらほら来ているように見受けましたが、体感としては通常の60~70%減の客足かなという感じでした。もちろんこれは都内なので、感染拡大がそこまででない地方ではもう少し客足があるのかもしれません。

そして、すかいらーくHDのホームページのIRレポートを見ると4月の売上高は前年比△57.2%でした。(下図赤枠内ご参照)

すかいらーくIRレポート抜粋
(引用:すかいらーくIRレポート4月度)

よって5月23日時点の推測としては、5月度の売上も前年比△60%前後であると推測します。(あくまで推測です。テイクアウトや宅配事業が伸びたという報告もありますが、保守的にみれば6割減くらいで見ておくのが妥当と思っています。)

よって非常にざっくりですが、6月に非常事態宣言が全国的に解除されることを見据えながらも、第2四半期の業績は売上収益が前年同期比で△50~60%、税前利益(損失)が20~30億以上の赤字になるかもしれないと考えています。(法人税がいくらになるかについては現状算出できないので、税引き後利益はまったくわかりません。すみません。)

すかいらーくは2020年12月期の決算で配当出るの?優待は?

すかいらーく優待カード

2020年5月21日の発表では、残念ながら中間期(6月末)の配当は9円の予定から無しに変更となりました。下半期の予定は「未定」との発表ですが、①手元資金が潤沢というほどでもなく、②通期で黒字になる可能性も高くはない という理由から、私は通期でも配当は見送りになる可能性が高いのではないかと見ています。

といいますか企業経営者の視点からは、いまは内部留保(会社に資金をためておくこと)を優先すべき状況なのかなと思います。

ちなみに株主優待(ご優待カード)については、変更なしとのことです。加えて、2019年3月に発行されたカード(2018年12月末の権利分)の有効期限は2020年9月30日まで延長されました。

すかいらーくホールディングス(3197)の株価の今後は?

すかいらーくHDの直近3か年の業績推移は下記のようになっています。

決算期売上高(百万円)営業利益最終利益1株利益(円)
2017.12359,44528,10316,92686.4
2018.12366,36022,85711,43858.0
2019.12375,39420,5629,48748.1

2019年12月ごろは株価は2,000台をマークしており、そのころ2020年12月期の1株利益予想は50円となっておりました。つまりそのころの株価収益率(PER)は40倍となっており、外食産業としては割高となっておりました。

もちろんこれは将来の有望さを反映したもののはずだったのですが、今回コロナウィルスがもたらした甚大な被害と将来の不安要素を加味すれば、今後の投資判断(買い)は慎重にならざるを得ないでしょう。

何が言いたいかというと、2019年12月期と同じ水準の業績に戻るためには最低でも2年は必要と考えられ、それ以上の業績の伸びもいまは考えられません。

5月22日の終値は1660円ですが、この水準から今の段階で上を目指して買いという判断は論理的ではないかなと思います。

※ あくまで論理帝に考えた場合は、という意味です。相場は論理的に動くわけではありません。実際とのころは、コロナ終息後のご祝儀相場みたいなものも想定されます。ただ、そういったものに便乗するのが投資とは私は思っていません。

まとめ

  • すかいらーくHD(3197)の2020年第1四半期は、税前利益が△8億の赤字だった。
  • ただし第1四半期は非常事態宣言前だったので、本当に見極めは第2四半期(4~6月)の成績による。
  • 著者は、第2四半期の売上収益は前年比50~60%のダウンで赤字が数十億円出ると予想している。
  • 2020年12月期の通期配当は未定だが、無しの可能性がある。
  • 株主優待制度については、据え置きとなった。2018年12月末権利の優待カードの期限は、2020年9月30日まで延長されることとなった。

以上です。

たとえテイクアウトや宅配のおかげで自宅でごはんが食べられようと、外食産業(外での食事)なくして豊かなライフスタイルは考えられません。

ファミリーレストランの最大手であるすかいらーくホールディングスに、コロナの脅威を見事に乗り切ってもらうことを切に願ってやみません。

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